群馬県高崎市の呉服専門店:きものサロン逸美|着物、帯、和小物、悉皆

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宝物

2018.02.14

約10年ぶりにホームページをつくり変えました。

ブログも5年ぶりに更新、ご無沙汰いたしております。(笑)

FBのほうが扱いが楽だったもので、ついついこちらがおろそかになってしまいました。

オフィシャルサイトをご覧くださる皆様に、また違った日々を綴ってまいりますのであらためましてお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

きものサロン逸美は小さな店ですから、あれこれといっぱいを扱うことはできません。

店主の私が自信を持ってご紹介できる本物志向の作品にこだわり品揃えをしております。

しかしながら今日、時代の変化は著しく手工芸としての知識、美意識、価値観をお持ちの着物ファンは減少の道を辿っているのが現状です。

経営者としての日々、「もっと安価なほどほどの品物にシフトすべきかしら、、、」と迷うこともあります。

そんな昨年の暮れ、ひとりの御贔屓さまからクリスマスプレゼントと共に、このようなお手紙を頂戴いたしました。

逸美が現在の高崎駅近くに移転して以来12年間、ずっと変わらぬご愛顧をいただいている、目利きのお客様です。

お仕事帰りにお立ち寄りくださり、「何かないの?」とプレッシャーを与えてくださるお目付け役でもあります。

短い文面ながら、そこには私の苦悩を察した励ましのお言葉がありました。

 

 

「素晴らしい品々を揃えて下さり感謝です。
信じる道をまっしぐらに進んでください。
楽しみにしています。」

日頃よりご信頼下さるお客様の黒子に徹し、お客様の人生が輝くようお力添えさせていただくことを生きがいと努めておりますが、これからもなお一層精進して行こうと励まされた、私の宝物になったお手紙です。

湯本エリ子さんを訪ねて

2013.03.24

まだ寒さの厳しかった一月の月末に、京都から北へ電車で一時間ほど、亀岡にお住いの日本伝統工芸会準会員 湯本エリ子さんを訪ねました。

千代川という小さな駅から車で15分ほど、峠を越えた静かな里山に先生の工房はありました。

 

モダンな山荘のような先生のご自宅前。お迎えに出てくださった先生とパチリ!

 

 

さっそく工房にお邪魔しました。

蒸し以外の作業はすべてご自身でなさるそうです。お弟子さんまかせの先生とは違いますね。

 

 

先生は草花が大好きで、スケッチをなさりに近隣の野山によくおでかけになるそうです。

季節の花のスケッチやデザイン画がたくさん。

その中に大山蓮華を発見!うつむきかげんに咲くその花の美しさに、二人で大盛り上がり(笑)

いつか作品にしたいとたくさん書き留めていらっしゃいました。楽しみです。

 

 

先生の気さくで温かなお人柄にふれ、美しい作品の理由を知った気がします。

そんな先生の作品への想いを、丁寧にお客様にお伝えしていきたいとおもいます。

加賀友禅作家 中町博志さん

2012.03.13

加賀友禅にはまっています。いまごろナニイッテンノ?でしょう?でもね、はまるほど上ものにはそうそう出会わないのです。(自称上もの好きな私)じつは昨年特選を得意とする、真摯なとりくみの問屋さん(金沢)に出会ったのです。

 

 

この約一年間に仕入れた加賀友禅は(まず私が感動!感動したものしか仕入れません)二塚長生、中町博志、高平良隆、由水煌人、杉村典重(敬称略)人間国宝と七人衆です。名前で仕入れたのではありません。好い!と思ったらそうだったのです。大事なお客様に、素敵な提案ができる!と確信、嬉しかった。さっそくお客様に大好評!「いままで見ていた加賀と違うわね!」。そう、逸美のフィルターを通ってますからね(得意げな私)

 

 

先日の仕入れの折、中町博志さんを訪ねました。作品そのままの、繊細で、真摯で、知的な紳士でした。たくさんお話しをしたのに、ノボセテ何もおぼえていない…「扇でいうならお客様はカナメ。お客様がいて、自分たちに活躍の場がある。美しいものを創ることで喜んでいただける素晴しい仕事に感謝している」と中町さん。

 

しばらく加賀友禅にのめり込みそうです。ガッツリ良いご提案をしていきます。お楽しみにぃ~!

窓の月

2012.03.10

これは店の前に植えてある白椿の銘です。五年前に亡くなった母が大事にしていたもので、郊外の店だったころの庭にあったものです。

 

街中に移転する際、どうしても連れてきたかったのです。今はきものサロン逸美のシンボルになっています。例年にない寒さのせいか、今年はいま見ごろを迎えています。白椿は寒さの厳しい時期や雨に濡れるとはなびらが茶褐色になってしまいますが、ここにきてやっと和菓子のようにポッテリと開花しはじめました。

 

街中の喧騒の中でも、そっと、美に心を傾ける人だけに響く看板のつもりです。案の定、あるお客様が「逸美の入口には見えない門番がいて、素敵な人しか入れないみたいね。お会いするお客様がみんな素敵だもの…」と言ってくださいました。

 

着物と花が大好きだった母が、そっと見守ってくれているような気がしています。